第73回 「20代のころ頑張っていたら」(2024年01月25日)

第73回 「20代のころ頑張っていたら」(2024年01月25日)

ガザのニュースを毎日見る。
BBC、F2、アルジャジーラ、ZDF……。
ニュアンスの違いはあるが、どの画像も悲惨。
昔訪れたアウシュヴィッツのことが頭をよぎる。

アウシュヴィッツ第一強制収容所(基幹収容所)の入り口。門には「ARBEIT MACHT FREI(働けば自由になる)」の文字が。

敷地内の収容棟。整然と建物が並ぶ。さまざまな展示が行われている内部とのギャップに言葉を失う。

「死の壁」。逃亡者等の銃殺刑が行われた。第一強制収容所内。

犠牲者の数を物語る靴の山。アウシュヴィッツ・ビルケナウ博物館。

アウシュヴィッツ第二強制収容所(アウシュビッツ=ビルケナウ)。強制収容所内まで延びる鉄道引込み線はアウシュヴィッツの象徴。

ルブリン強制収容所(通称マイダネク)。アウシュヴィッツ=ビルケナウに続く規模の収容所だった。今は緑が美しい広大な広場。

収容所前のカラス。ハイイロガラス(wrona siwa)という北ヨーロッパと東ヨーロッパに分布する亜種。カラスは黒いものと思っていたが、黒とグレーのツートンカラー。


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同じ本何冊も買う。
読み返したいと思い、積んである本のなかを探しても、見つからない。
ただ、積み上げてあるだけだから当然といえば当然なのだが。
えーい、と購入してしまう。

最近は、このなかから一冊の本を探す気力が、ない。

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内田洋子のエッセイをまとめて読み直している。
たしか、数年前にそろえたはずなのだが、探し出せない。
須賀敦子とは違ったイタリアがおもしろい。

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2025年春入社の募集が始まっている。
斜陽と言われてから久しいが、出版・活字の世界に興味がある人、夢のある人は頑張ってほしい。
20代のころ、わたしは働くということを、理解していなかった。
就職活動も、しなかった。
あの当時、頑張っていたら、別の世界がひらけていたのかもと、考える。


(2024年01月25日)ロゴ